【復活】何でも名目GDPで割ってみよう! ① 国内銀行 預貸金・預貸ギャップ額・総資産編

正直なところ、我が社のビジネス系情報配信サイトであった当『銀行業界鳥瞰図(本家)』よりも、将来の八ヶ岳界隈での地方創生事業のために開設・運営してきた『八ヶ岳稿房(分家)(https://triglav-research.com/)』の方が、現在では、はるかに人気サイトになってしまった。

まあ、本家の方は8ヵ月近くも休稿していたので当たり前ではあるが…

「銀行業界のマクロ統計」の更新に時間を割くよりも、八ヶ岳界隈の自然に日々接しながら、これから世の中がどう変わり、その中で「人間としてどう生きるべきか」を考えて、戦略や戦術を組み立てていく方がずっと楽しい。

何となく世の中は、2,000年とか3,000年といったスケールの括りの中で「大いなる転換点」を迎えつつあるような気がするのだ。

そんなわけで、取り敢えず「リハビリ配信」を再開したものの『銀行業界鳥瞰図』の配信継続性については保証できないし、自信もまったく無い事を改めてお伝えしておこう。
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最近、久し振りに「何でも名目GDPで割ってみよう!」系の資料を色々と作成している。

これは「アナリストとしての皮膚感覚」なのだが、時価総額、企業倒産、預貸金、マネーサプライ等々、様々な金融指標は、我が国の経済規模に対して一定の適正水準、或いは、均衡水準のようなものが存在すると信じている。

我が国バブル経済が破綻する前、或いは、リーマンショック前には、それらの指標の多くが明らかにオーバーシュートし「さすがに、これはおかしいだろう!」とか「もう説明不能な水準だな…」といった思いが募ったものだ。

だが、そんな時は不思議と「パラダイムシフトが起こったので従来の常識は通用しない」といった「ユーフォリア」が金融業界に蔓延する。

我が国バブル経済破綻前に流行った「Future value BPS」なんてのは、その最たる例だった。

私は「何でもGDPで割ってみる事」は「金融人として正気を失わないための嗜み」だと考えている。

復活第1回目となる今日は、まずはオーソドックスに 国内銀行の国内店銀行勘定の「預金・NCD」「貸出金」、これらの差額である「預貸ギャップ額」、そして「総資産」を名目GDPで割ってみた。

なるべく長期の比較可能なデータを引っ張り出してきたのだが、残念ながら1982年度以降しかなかった。過去39年分とは中途半端でお洒落ではないが、ご容赦願いたい。

どのグラフにも過去39年の単純平均値を横線で示した。先に述べた長期の「適正(均衡)水準」のひとつの目安として欲しい。↓

※ 当資料は、トリグラフ・リサーチ株式会社の文書による事前の同意がない限り、その全部または一部をコピーすることや、配布する事は一切できません。

2つのグラフを眺めて「溜め息」が出た。

名目GDPに対して、預金・NCDは1.7倍強、銀行の総資産は2.4倍に達していた。

我が国経済における銀行業界の「存在感」も「重要性」も低下する一方としか思えないのだが、まあバランスシートだけは見事に「水膨れ」したものだな…

この資料をどう解釈するかは読者諸氏に委ねたいが、私の頭に浮かんだフレーズだけはお伝えしておこう。

それは「弾けぬ泡(バブル)は無い!」である。