激動の2020年を振り返って最終回—地域銀行の市場評価に、だた溜め息…

銀行業界鳥瞰図の2020年の配信は今回が最終となる。同時に、銀行業界のマクロ統計に係る情報発信をメインコンテンツとしてきた現行スタイルの最終回でもあり、節目の「1,000本目」でもある。

今回配信する情報については休稿(塹壕戦)明けの時点で決定済みだった。「12月末の上場地域銀行市場評価総括表」である。

当社の講演資料「バリュエーションの部」で長らくトップバッターの役割を果たしてきた資料であり、来年以降もその役目を担うこととなるだろう。

12月末の単純平均今期予想ROEは 2.30%、平均実績PBRは 0.26倍という miserableな状況に、もう溜め息しか出てこない。

実績PBR 0.26倍という水準は「業界全体としての存在意義や価値を株式市場から完全否定された」と解釈すべきである。

銀行アナリストとして、今後は「(新たな時代を)勝ち残る気概を有する銀行」や「生き残る価値のある銀行」をしっかりと見定めて応援して行くしかないと腹を括っている。「業界全体」としての再生は、最早不可能だろう…

この「市場評価総括表」を眺める度に「株式市場は効率的」である事を実感する。

マイナス金利政策導入直前の2015年12月末と本年12月末を比較すると、予想ROEは55%低下、実績PBRは54%悪化している。

要は「収益力(資本効率)の悪化に対応(比例)して、市場評価が悪化」しただけなのだ。「当たり前の事が起こった」と表現するのが相応しいかもしれない。

「マイナス金利政策」という商業銀行業務にとって「理不尽な政策」の結果と言ってしまえばそれまでだが、地域銀行業界の「経営環境変化に対する適応力」がお粗末であったのも間違いない。

その結果が、平均ROE 2.3%、平均PBR 0.26倍という現在の姿なのである。

最後に、これまで現行スタイルの『銀行業界鳥瞰図』をご愛読いただいた読者諸氏に、御礼申し上げた上で「1,000本目」の投稿を締め括る事としよう。

1,000本 配信達成 \^^/