激動の2020年を振り返って⑨—「現物株式」ちょっと不思議な9月の大幅買い越し

『激動の2020年」を振り返ってのための15種類の資料を選び出す際に、実は、有価証券関連を使うか、預貸関連業務のさらなる深掘りをするでちょっと迷った。

有価証券関連は、3月単月では「史上最高」という形容詞を付すことが出来るような実に派手な動きをしたのだが、その後は鳴りを潜めてしまったからだ。

だが、そんな動きも「2020年という特殊な年」を象徴しているのだろう。そんなわけで、これからは有価証券関連統計を更新する。
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まずは「現物株式」。左グラフの赤い折れ線が示すように、基本的には「売り越し基調」が継続している。これは「政策投資株式縮減」の動きによるものだ。

3月の売り越し額1,503億円は、2016年11月の1,623億円に次ぐ極めて高い水準であった。

一方、9月には245億円の買い越しも記録。銀行の政策保有株式縮減の動きが加速した2015年度以降では、単月買い越しは2016年5月(132億円)、2020年1月(98億円)と9月の3回のみだ。

9月については「大幅買い越し」とも言える額だったので、ちょっと背景を調べてみたのだが、はっきりしたことはわからなかった。

まあ、規模の大きな「純投資」の動きがあったと考えるのが妥当だろう。

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