激動の2020年を振り返って⑧— コミットメントライン利用可能枠はタップリ

コミットメントライン統計は、契約関連と利用関連の統計を組み合わせて分析することに意義がある。

下掲資料の左グラフは、利用先数比率と利用金額比率の推移を示したものだ。

利用先数比率は今年度に入って低下傾向が継続しており、11月には53.7%にまで低下した。

利用金額比率は11月に16.7%と前月比で上昇したものの、依然としてコミットメントライン設定額の8割以上が「未利用」である。

要は、コミットメントラインの利用可能枠はタップリと確保出来ているのである。

1件当たりの平均契約額は大口化傾向が継続しており、11月は33億円となっている。

一方、1件当たり平均利用額は9~10億円程度で安定的に推移してきた。

だが、11月は10.3億円と2016年2月以来の10億円超えとなった。やはり、大口利用があったのだろう。

各種緊急資金繰り対策の効果は、この年末程度までは十分に継続すると個人的には見ているが、いずれ資金繰り確保のための借入ニーズが再び高まってくるのは確実である。

11月の動きが、その前触れであるか否かは定かではないが、コミットメントラインの利用状況については、引き続き注目する必要がある。

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