激動の2020年を振り返って⑥— 日銀純取引残高は180兆円超で安定推移

ブタ積みと日銀借入金が共に(両建て)急増したのは、間違いなく銀行業界における「2020年重大トピックス」のひとつである。

では、ブタ積みから日銀借入金を差し引いた「対日銀純取引残高」は、どう推移したのであろうか?

その答えは、1枚目のグラフが示しているが、国内銀行ベースでは「安定推移」と言い得る状況だ。もっとも、160兆円から190兆円弱の幅での推移なので、決して小さな変動幅ではない。

むしろ注目すべきは、業態別動向だ。大手銀行は前年同月比では10%前後の減少が続いているが、地域銀行は7月以降、凄い勢いで純取引残高が増加している。

新型ロケット「コロナオペ」で、日銀から金利ゼロで調達した借入金の資金がどこに回っているか? 業態間の違いが浮かび上がりつつあるのだ。

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