激動の2020年を振り返って ①—まずは週刊「金融財政事情」の『ズームアップ経済統計』のご紹介

激動の2020年も今日も含めて残り4日。来年から私の「銀行アナリスト稼業」も33年目に突入する。

振り返ってみると2020年は「銀行マクロ統計」が激変した年であった。特に預貸金統計に係る変化の大きさは、リーマン・ショックをはるかに凌駕するものだった。

我が国不良債権問題にはマグニチュードの大きさでは劣るかもしれないが、「短期間で生じた変化」という意味では、私の銀行アナリストキャリアにおいては「過去最大」であったと感じている。

そんなわけで、『銀行業界鳥瞰図』のコンテンツのほとんどすべては、現在、弊社の講演資料の「マクロ統計編」に掲載し、かつてない程の活躍を見せている。

状況変化に対応し、『銀行業界鳥瞰図』のコンテンツの見直し(多様化)とマクロ統計関連の情報配信簡素化を図る必要があるなと考え始めたのが、中間決算の分析が一段落した6月下旬であった。

そんな折(6月末)、週刊「金融財政事情」編集部から、同誌の連載コーナー「ズームアップ経済統計」への出稿依頼をいただいた。あまりにもドンピシャのタイミングだったので、担当記者さんからのメールが届いた時は、正直、ビックリした。

だが、すぐに、「何かを変えようとする時のサインポストとはこんなものだろう…」と思い、お引き受けする事にしたのである。

期間は10月~12月の10回連載で、最終回はちょうど「2020年最終号掲載」になるとの事だったので、「激動の2020年」を総括するのに「最良の場」であるとも感じた。

但し、10回連載なのでマクロ統計は相当に絞り込む必要がある。現在、講演の「マクロ統計編」だけでも60種類程の資料(データ)を収録しているので、結局、主に「預貸金動向」にフォーカスすることにした。

そして10回の連載は無事に完了。手許には2020年の最終号(12月21日)があり、かなりの「達成感」に浸っている。

だが、実はまだまだ紹介したい資料が沢山あった。そこで、『銀行業界鳥瞰図』1,000本配信までの「最後の15本」は、そのような資料の紹介の場として残しておこうと、『銀行業界鳥瞰図』配信再開の日(11月12日)から計画していたのである。

そんなわけで、本日からその計画を実行に移すこととした。これから配信する15本は「2020年の銀行経営の変化」を知る上で有益な資料であると確信している。

だが、それらを読む前に、私が執筆した10本の『ズームアップ経済統計』に是非、目を通していただきたいと思う。

2021年以降の銀行経営の方向性を予測する上で、何らかのヒントを含んでいるはずだ!

10回連載の最終回は「バランスシートの構造変化」についてまとめた。第1回を除けば基本的には「預貸金関連統計」をベースとしたテーマを各回関連付けて綴ったつもりである…

—1000号まで残り15本