定性評価は大切だ!—そろそろ4月公表新中計取りまとめの準備に着手しようか…

若い頃は「定量的データの分析」に重きを置き、「定性的データ」は重視しなかった。正確には「軽視」していた。

だが、ここ数年、中期経営計画や役員人事に機構改革、銀行が公表するニュースリリースの頻度や内容等々、定性評価の重要性がわかるようになってきた。

特に、重視しているのは「中期経営計画」の内容とその後の経営パフォーマンスの関係である。

ほんの10年程前までは、銀行名を隠してしまうと、どこの銀行の中期経営計画なのかがよくわからない状況だったが、異次元金融緩和策(或いはアベノミクス)導入の頃から、随分とその内容(出来の善し悪し)に差が出てきたように思う。

中計の内容が面白くなったので、会社を開業した2013年から、5月のGW前を目途に、その4月にスタートした新中計を1つの資料に取りまとめて、重要な部分に印やコメントを付す作業を続けて来た。

あくまでも私の個人的資料としてだったが、今年から講演で、その資料にちょっと手を加えて(辛辣なコメントを削除して)使用してみたところ、評判がすこぶる良好だった。

そんなわけで、来年も4月~6月期の講演で「新中計の総括評価」資料を作成しようと決めて、少し早めの準備作業に着手する事にした。

今年4月スタートの新中計を最初に公表したのは「南都銀行」で、昨年の12月13日にはHP上で「経営計画『なんとミッションと 10 年後に目指すゴール』の策定について」公表している。そう、昨年の今頃は、もう新中計を公表した銀行があったのだ。

来年4月スタート分に関しては、COVID-19パンデミックの動向が不透明なこともあり、慎重に策定を進める銀行が多いだろうと勝手に予測している。

だが、社会構造が大きく変化しようとする中、「極めて重要な(節目の)中期経営計画」となる事は間違いない。そんなわけで、私の注目度と期待感はかつてない程に高い!

(今年4月スタートの新中計の中には既に「陳腐化」している内容が少なくないが、果たしてそのまま走るのだろうか?)

実は「新中計総括講演」にはちょっと面倒な事もある。

かなりの割合で「ここ数年内に公表された現行中期経営計画で、最も評価している銀行はどこですか?」という質問を受けることだ。

頭にすぐ5~6行が候補に浮かび、正直なところ、甲乙付け難いのだが、「即答」を旨としている私が、迷ったり躊躇する様子を見せるわけにはいかない。

そんなわけで、この類の質問を受けた場合には、私は「好き嫌いが多分に反映されていますが、2018年4月スタートの伊予銀行の中期経営計画を評価しています。」と答えることにしている。

伊予銀行の現行版を上回るような「私好み」の新中計が出てくるだろうか?

とっても楽しみだ!

私の場合、好み(評価)のポイントにかなり癖があるが、現行中計の中では「伊予銀行」の2018年度中期経営計画を最も評価している(と言うか、好きだ)。

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