続「日本で一番変わった銀行の話」

日本で一番変わった銀行と私が評価(?)している「日本銀行」と個別銀行の関係の「お洒落な資料」を作ろうと色々試みているのだが、中間決算短信と半期報告書の開示資料だけでは満足できるようなものが出来ない。

「現金預け金」の中から「日銀当座預金」、「借用金」の中から「日銀借入金」のみの数字を抜く出すことが出来ないからだ。

抜き出すことさえ出来れば、それぞれの総資産構成比を算定して「銀行名付きのXYプロット図」を作成すればよい。それだけで5分位は話せるネタが出来るのだが…

しかしまあ、上場地域銀行の2020年9月末の「現金預け金」の急増ぶりは驚くばかりだ。

「現金預け金」の連結ベースの合計額は72.14兆円、総資産総額439.73兆円の16.4%を占めている。

構成比の単純平均は14.5%、最も高い銀行は30.6%、最も低い銀行は5.6%と銀行間の差は大きい。

末残ベースのワンタッチとは言え、総資産の3割超が「現金預け金」になる銀行が現れるなんて、ちょっと前まで想像も出来なかったな…

やはり、今年度に入っての銀行バランスシートの構造変化は「未曾有」という表現が相応しいように思う。

個別銀行名付きの資料は、講演でしか使用しないので、地域銀行業界全体の資料のみをお披露目しよう。

預貸金、有価証券、日銀当座預金と借入金(左グラフ)と預貸ギャップ額、日銀純取引残高(右グラフ)の総資産構成比の長期推移を示したものだ。↓

銀行の役割、ビジネスモデルの変化を確認する上で有益な資料と考えている。

このグラフが示す「バランスシート構造変化の方向性」が、我が国経済の活性化に資するものとは、私にはまったく思えない!

—1000号まで残り25本