銀行マクロ統計在庫一掃処分祭 ③ — 新規貸出約定金利は短期も長期も都市銀行が「総崩れ」

さらに、「短期と長期」に区分して新規貸出約定金利急低下(値崩れ)を深掘りしよう。↓

PDF File: BEV-2020-0715-3

ポイントは

①この手の分析は、やはり12ヵ月移動平均で傾向の変化を読み取るのが合理的である。1枚目の「短期」の業態別の推移を見ると、やはり「都市銀行(赤い線)」の急低下が突出している。
②都市銀行については「3月から世界が変わった」と言えるだろう。大企業を中心とした「まずは安全策でなりふり構わず手元流動性確保」という動きが先行し、それが貸出約定金利急低下を招いたのは間違いなさそうだ。
③では「長期」はどうだろうか? こちらもやはり都市銀行の低下が急である。最近は「コミットメントライン」も1年超の期間で更新するケースがあるようなので、その影響もあるのかもしれない(未使用枠部分のリスクウェイト算定方法がバーゼル最終規則で変わったからな)。これについては、公開統計で分析するのは無理なので深読みはしない。コミットメントラインは昔は「364日更新」なんて時代もあったよな…

要は、新規貸出約定金利に関しては「短期も長期も都市銀行が総崩れ」という状況なのである!

以上