信用保証協会「代位弁済」関連統計(月次統計 2020年5月版)— 5月の代位弁済は件数・金額共に2ヶ月連続で減少

今日は信用保証関連統計の「代位弁済編」をアップデートする。↓

PDF File: BEV-2020-0703

ポイントは

2020年5月の代位弁済件数は2,615件、代位弁済金額は257億円と2ヶ月連続で前月比減少した。
②前年同月比で見ても、件数は7.7%、金額で11.0%の増加であり、足元、代位弁済の状況に大きな変化は確認できない。
③信用保証承諾の急増に伴う保証債務の拡大が顕著になってきているため、代位弁済件数の対保証債務件数比率は0.10%、代位弁済金額の対保証債務残高比率は0.11%と共に過去1年間(2019年6月以降)では最低水準となった。

政策金融や地域銀行関係者に対するヒアリングベースでは「COVID-19禍第1波によって資金繰りが悪化した中堅・中小企業については、概ね本年秋頃までの資金繰り手当の目処がついた」感がある。

したがって、企業倒産や信用保証の代位弁済等に悪化の兆しが顕在化するのは今年度下期以降となる公算が大である。

勿論、第2波、第3波が起こるのか、起こるとしたどのような規模で経済活動に影響を及ぼすかによって、そのマグニチュードは大きく変わってくるだろう。

いずれにせよ、COVID-19第1波に対する緊急避難措置(輸血作業)は、これまでのところ相応に機能しているように思える。

だが、肝心の「止血作業」とその後に待ち構える「体質改善」については、まだ確たる方向性が見えてこない。