市場評価関連資料の更新 — ①リーマン・ショック後(債券の時代)マーケット動向総括資料

早くも2020年の上半期が終わって、今日から下半期に突入した。銀行アナリスト稼業も32年目を迎えているが、この上半期は、私にとっては旧「拓銀」が経営破綻した1997年下半期や旧「長銀」、旧「日債銀」が特別公的管理に移行した1998年下半期に匹敵する程に印象に残る期間となった。

個人的には「リーマン・ショック」当時の衝撃を既に大きく上回っており、まだ「進行中の変化」という意味では「未知の領域」に突入していると感じている。

今日から数日、講演の「市場評価編」でお馴染みの定番資料群を更新・配信し、始まったばかりの「大いなる変革期」の第1幕の記録として残しておこうと思う。

まずは、講演でも人気の「リーマン・ショック後(債券の時代)の銀行株に関連した市場動向」を総括する2枚の資料を配信する。↓

PDF File: BEV-2020-0701

ポイントは

① 「東証業種別指数銀行」は終値ベースでは3月13日の水準を割り込む事はなく、6月末時点ではその底値から15.8%上昇した。同期間の「TOPIX」の上昇率は23.6%であり、TOPIXを 772bpsもアンダーパフォームした。
② リーマン・ショック直後の2008年9月末を基準とした場合のベストパフォーマーは「米国債総合インデックス(ドル建て)」、2位が「外債総合インデックス(ドル建て)」であった。結果論ではあるが、リーマン・ショック後の「債券の時代」は「USトレジャリーを保有し続けた投資家が勝利した時代」であった。(これについては私も読みを誤った)
③ 3月のCOVID-19第1波ショック後の動きに着目すると、「J-REIT指数」と「JGB総合インデックス」のパフォーマンス悪化が顕著である。
④ 特に「J-REIT指数」は、月末ベースの高値となった本年2月と比較すると、6月末時点では25.8%の下落となっており、下落率の高さが際立っている。(以上は1枚目資料ポイント)
⑤ 3月のCOVID-19第1波ショックの際に「国内金利(上昇)と銀行株(上昇)の美しい関係」が一時的に壊れた。その後、再び従来の関係(相関)に戻りつつあったが、6月末にかけて「JGBの長短スプレッド(10年債利回り-2年債利回り)が60bpsにまで急拡大する中で、銀行株指数は再び下落した。足元「美しい(蜜月)関係」はやや微妙になりつつある。(2枚目ポイント)

以上