頑張れ! 地域銀行 — COVID-19有事対応は「差別化局面」に移行

月曜日の夕方に八ヶ岳オフィスから自宅に戻り、講演資料の「有事モード」への移行準備を進めている。

スナップショットを配信した3月13日と比較すると、日経平均は昨日(18日)の終値では700円近くも値下がりしているが、東証の銀行株指数は逆に2.4%上昇している。

指数の最安値は、2012年6月4日の「96.87」であり、何とかこれを割り込む事無く持ちこたえている状態だ。我が国銀行システムもここは「踏ん張りどころ」である。

私の個人的な定義では「有事(Contingency)=不測の事態」であり、それは「危機(脅威)」であると同時に、対応如何では「好機(機会)」をもたらすものだ。

平時においては「事業性評価」への取り組みなど、地域銀行の本当の意味での「実力」など評価しようとしても時間の無駄であると、これまで考えてきた。

だが、今回のCOVID-19パンデミックのような環境の下では、正に取引先企業の実態(事業内容や成長可能性)をいかに評価し、それをベースに金融機関としてどう向き合うかが極めて重要である。

金融庁が旗振り役となった「事業性評価」への取り組みが、ただの「お題目」であったか否かの、正に真価が問われる事となる。

こんな局面で、個別行が「地域金融機関」としてどう動くか(対応するか)を検証する機会が得られるのは、銀行アナリストとして大きな喜びだ。

そんなわけで、2月中旬頃からは、各行のHPをチェックして、COVID-19対応の特別融資制度の内容や相談窓口、休日対応と行った内容を比較してきた。

3月第1週までは、まあ「似たり寄ったり」の状況で、ニュースリリース日に若干の相違がある程度だったが、先週頃から「金融機関としての腹の括り方」の温度差のようなものが浮かび上がってきている

既に「緊急融資用の特別貸付ファンド」を設定する銀行が出てきたし、AIの活用等により「融資実行までの日数の短縮化」する動きも高まってきた。

そんなわけで「有事対応も差別化局面に移行しつつある」と判断している。「地域金融機関としての矜持」を示す局面とも言い得るだろう。

こんな時に、私が必ずレポートや講演資料で用いる言葉がある。在り来たりであるが「頑張れ!(地域)銀行」だ。

今日はさらに、弊社の講演のひとつ『重見天日(ちょうけんてんじつ)』コースの表紙で使用している写真(富士山と朝陽)を付そうと思う。↓

因みに、重見天日とは「現在の暗く厳しい状況から脱却し、かつての明るい(希望の持てる)状況に戻る事」を意味する。

日本経済の「重見天日」を実現する上で、地域銀行は極めて重要な存在であると、私は確信している!