コアイシューの「いいね!」部分

今回の講演週も明日と明後日の「中国トリップ」で終わる。その後は、八ヶ岳オフィスに籠もって2月最終週ローンチの「M&Rコース」の仕上げをせねばならない。

2月に入ってからは、講演と原稿の〆切り等が重なって週末も仕事優先の状態が続いていたので、昨日と今日は新百合ヶ丘の自宅でノンビリと過ごした。

資料作成等の仕事は一切しないと決めたのだが、例外がひとつだけあった。2月7日に金融庁が公表した「地域金融機関の経営とガバナンスの向上に資する主要論点(コア・イシュー)~「形式」から「実質」への変革~(案)」に係る対応である。

コアイシューについては、やはり相応の数の照会(問い合せやコメント等を求められるもの)が寄せられたので、まだ未対応であったものをサラッと捌いた。

問い合わせの内容を整理してみたが、プレス等が「地方銀行版のコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)」なんて報じ方をしたので、銀行サイドの反応がちょっと「過敏」になったのだなと感じた。

改めて、全8ページの内容を読み直してみたが、特に目新しい項目はない。正直、この程度の内容であれば、現在の地域銀行経営者であれば、そのほとんどをスラスラと答える事が出来るのではないだろうか?

そんな印象だったので、コメントとしては、正直に「ごく当たり前の内容。サプライズはない。」と書いた。でも、それだけじゃ、ちょっとサービス精神に欠けるので「金融監督庁が金融庁に変わって、今度は金融コンサルティング庁になるんでしょうね!」と書き加えた。超手抜きなので、おそらく引用される事はないだろう…

「特に重要と思われる点はどこか?」 みたいな類の照会も複数あったので、これについては、「主要論点1 『銀行の経営理念』パートの最終2項目を重要と思いますよ。」と答えた。

具体的には

・自行にとってのステークホルダー(顧客、従業員、地域社会、株主等)をどのように考えているか。ステークホルダーの中で、特に重視すべき先や、ステークホルダー間のバランスをどのように考えているか。
・ その際、特に上場している場合には、企業価値の最大化との関係をどのように考えているか。

— という部分である。

地域銀行が「株式会社である事」或いは「公開企業である事」の意義への問い掛けであると個人的には(勝手に)解釈している。

ステークホルダーの中で、株主の優先順位を低く考えるのであれば「協働組織金融機関化」を検討すべきである。

株主を尊重するとしながらも企業価値の向上(=株価の上昇)にコミットできないのであれば公開企業であるべきではない(=株式非公開化を考える必要がある)。

そういうった「腹の括り方」が出来ていないのが、平均PBR 0.3倍程度という上場地域銀行の低い市場評価の一因と個人的には考えている。

ゆえに、主要論点1の最後の2項目については「 いいね!」なのだ。