都道府県別預貸金動向【①過去1年間の増減率】(2018年7月版)— 伸び率格差は、預金 4.6%ポイント、貸出金8%ポイント

旧『銀行業界鳥瞰図』において、都道府県別の預貸金動向に係るXYプロット図はかなりの人気資料であった。講演においても同様であり、様々な分析対象期間を設定した上で「預貸金成長率の地域間格差」を浮かび上がらせるために使用し続けている。

最近、講演では銀行以外に信金・信組、農協、ゆうちょ銀行等も含めた「金融全業態ベース」の資料を用いる事が多い。だが、この全業態ベースの計数は、年1回年度末のものしか入手できず、かつ、そのタイミングは例年11月頃となってしまう。極めて有益なデータなのだが、更新頻度とその時期が弱点なのだ。

これに対して「国内銀行」を対象とした統計は、日本銀行から「月次」で公表される。2017年3月末時点で、国内銀行の金融全業態に占めるシェアは「預金」が63.4%、「貸出金」が80.9%に達しているので、都道府県毎のおおよその預貸金動向は「国内銀行月次統計」で把握する事が可能である。

ゆえに、今後『銀行業界鳥瞰図』では、国内銀行ベースの都道府県別預貸金動向を2~3ヶ月に1回のペースで更新していこうと思う。今日は手始めに、過去1年間の預貸金増減率を示す事にした。

PDF File: BEV-2018-0901

この資料は、細かい数字を知る事よりも、都道府県別の分布状況をサラッと把握する事に意義がある。とは言っても、定量的データを何も記さないのはお洒落ではないので、預貸金共に伸び率トップと最下位の県の計数を示す事としよう。

まず、預金伸び率トップは「宮崎県」で3.9%増加、最下位は「高知県」で0.7%減少、両県の差は4.6%ポイントだ。貸出金は、トップ「沖縄県」で6.6%増、最下位「静岡県」は1.4%減で、差は8%ポイントに達した。